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とことん中国語


中国語をとことん探求するブロ具
by blueskywide

とことん文法 【主題優勢言語】  (まとめ)


中国語の文法は英語の文法とは似ても似つかない・・
ということを書いています。
初めての方は以下のリンクを先にお読みください。

とことん文法 【主題優勢言語】  (1)
とことん文法 【主題優勢言語】  (2)
とことん文法 【主題優勢言語】  (3)

以前、インドの方と話をしていて、彼が日本語はヘンと言うのです。

ー日本語ってヘンでしょ。
ーえっ? どうでして。
ーだって、日本語は「物がなくなった」って言うでしょ。
ーそれが・・?
ー物が自分でどこかに行ってしまうわけないでしょ。
ーまぁ、それはそうだけど・・
ーあれは、自分が忘れたことを「物のせい」にしているのね。
ーうぅ〜ん??

これは彼の妻(日本人)が「物がなくなった」と言って、大騒ぎしているのを皮肉っぽく話しているのですが、これなんかも、人間が「する」ことを重視するのではなく、「なる」を重視する、日本語の特徴を表していますね。

しかし、同じ【主題優勢言語】でも日本語と中国語は大きく違うところがあります。それは日本語には「て・に・を・は」などの助詞がありますが、日本語にはこの格助詞という、いわば「旗」がついているので、単語がいろいろなところに移動しても意味がわかりやすのです。

日本語のこのような性質をスクランブリング (Scrambling)(文法用語では妙に日本語っぽく「かき混ぜ」というみたいです)といいますが、まあ、スクランブルエッグみたいに、かき混ぜても大丈夫ということでしょうか?!

中国語にはこの目印の「旗」がついていません。中国語はこの単語と単語の関係を「単語の位置」で決めているのです。

中国語をすごく大雑把にまとめると・・

1 中国語は日本語と同じように「いいたいことを先に言う」
2 中国語には日本語のように「て・に・を・は」(格助詞)がないので、
3 中国語は日本語よりも少しキチンと「順番どおりに並べる」

・・ということになります。

まあ、文章の仕組みはほとんど日本語と同じと言ってもいいくらいです。私が強調したいのは「英語の文法に引きずられない」ようにしないと、かえって難しくなる、ということです。

私のようなまだ初心者で、英語もなんとか日常会話程度は話せる程度の「にわかバイリンガル」、しかも、独学、雑学、耳学問の者には、中国語のあまりにも日本語的な部分に慣れるのに結構時間がかかるんですね。それだけ、最初に習った外国語の影響は大きいということでしょうか。

by blueskywide | 2007-05-10 03:46 | とことん文法
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